次世代の教育・学校 ―学びの未来と学校の再構築
日本学校教育学会 会長 安藤雅之(常葉大学)
2025年8月、第13期日本学校教育学会会長に就任しました安藤雅之です。
本学会は、1985年9月15日、学校教育に関する理論と実践の架橋を目指し、研究者と実践者が協働して学び合う学術学会として発足いたしました。
学会が創設して40年、学校教育を取り巻く環境は急速に変化しています。子どもたちの学びの多様化、教職員の働き方改革、地域との連携、そして生成AIをはじめとする新たなテクノロジーの導入など課題は複雑かつ多層的で、学校教育のあり方そのものに再考を迫っています。また子どもたちには予測困難な未来を生き抜いていく力が益々求められており、学校はそのための基盤を築く重要な機関として、その役割と機能の再定義が必要となっています。
そこで、今期は「次世代の教育・学校」をテーマに掲げました。本テーマは単に新しい教育技術や制度改革を目指すものではなく、教育の本質や学校という制度の根幹を問い直しながら、これからの社会にふさわしい「学び」と「学校」の姿を構想することを目的としています。この中には学びの個別化・協働化・探究化の進展、ICTやAIの活用、地域社会との連携、多様な学びの保障、教師の専門性の再構築、学級・学校経営の変革など、多様で複雑な課題が含まれています。
本学会はこれまで、学校教育に関する理論的・実践的研究の深化と、現場との架橋を進めてきました。今期もその基盤に立って、学会員がそれぞれの視点から「次世代の教育・学校」の姿を描き出し、学校教育の未来に向けた多様な提案と議論を展開することを目指します。そして研究大会や各専門委員会の取組などを通して、よりよい教育の実現に資する知見を披露したり共有したりして、学校教育の未来を共に創る知の共同体」として広く社会に貢献できるように努力してまいります。
本学会の使命、役割を学会員が自覚し、叡智を結集させ、理論と実践の往還を通じて教育の本質を問い直し、未来を見据えた学びの在り方を探究しながら「次世代の教育・学校」の地平を切り拓いていけるように取り組んでいきます。 3年間、どうぞよろしくお願いいたします。